ミロ生産中止でにわかに注目が集まったセノビーとセノビック、味と成分を比較してみた
取得元:https://yukawanet.com/archives/milo20201227.html2020年12月、ミロを愛飲していた人たちの間で衝撃が走りました。なんと、あのネスレ「ミロ」が売れすぎて販売休止になってしまったのです!「ミロ活」なる言葉も生まれ、気軽に栄養を摂取できることで重宝されていた方も多いと思われます。今回はそんな「ミロ」の代替品として、にわかに注目が集まっている商品を比較してみました。
ネスレ「ミロ」販売休止・・・
筆者もミロを愛飲しているひとり。朝の忙しい時間に冷たい牛乳に溶かして飲める上に味も抜群のミロは、本当に便利なんです。そのミロが生産中止で販売休止を発表したのが2020年12月8日のことでした。あっという間に店頭から姿を消し、フリマサイトで高額転売される事態になってしまったのです。
【プレスリリース】「ネスレ ミロ」 販売休止のお知らせhttps://t.co/COUgWznyjT
— ネスレ日本株式会社 広報担当 (@nestlejapannews) December 8, 2020
競合商品「セノビー」と「セノビック」を買いにいってみると・・・!?
そんな中、競合商品である「森永製菓・セノビー」と「ロート製薬・セノビック」がにわかに注目を集め、ミロの販売休止直後はこれらも品薄の状態になりました。ようやく生産体制が整ったのか、最近はスーパーでも見かけるようになりましたので買いにいったところ2件目で普通に置いてありました。
ここまでは普通の出来事ではあるのですが・・・1件目のスーパーで信じられない出来事が!空いていたと思っていた棚の奥に「ミロ」があるではありませんか!高い棚の上部の奥だったため、見落とされていたに違いありません!無駄と言われた長身が久々に役に立ちましたよ。
そんなわけで、帰宅して3種を比べたいと思います!
ミロ、セノビー、セノビックを比較!
偶然手に入れたミロも使って3種の比較。ちなみに3種とも「栄養機能食品」を名乗っています。成分の比較に関しましては、全て商品の「栄養成分表示」をそのまま記載することにさせていただきます。まずは1杯当たりの価格から比較していきましょう。(全て牛乳の価格・成分は除く)
1杯あたりの価格では圧倒的にミロが安く、一番高いセノビーの約1/3という価格でした、毎日飲むものなのでこれは大きい。
実勢価格(税込価格)
【ミロ】321円・・・1杯あたり約21.4円
【セノビー】419円・・・1杯あたり約59.8円
【セノビック】702円・・・1杯あたり約50.1円
次に1杯あたりの鉄分の量を比較しました。元々は鉄分を摂りやすいということで、ミロがブレイクした経緯があるため最重要項目だと思われます。
これに関してはセノビーが若干多くはありますが、価格差を考えるとミロがかなり有利です。
鉄分量(1杯あたり)
【ミロ】・・・3.2mg
【セノビー】・・・3.8mg
【セノビック】・・・3.0mg
続いてこちらも重要な栄養素カルシウムです。
こちらはセノビーの圧勝。セノビーという商品名から考えても、カルシウムが多いのは当然かもしれませんね。
カルシウム(1杯あたり)
【ミロ】・・・225mg
【セノビー】・・・510mg
【セノビック】・・・130mg
こちらも気になるカロリーの比較です。糖質も比較したかったのですが、セノビックに糖質(食物繊維)の成分表示がなかったため割愛させていただきます。
カロリーに関してはセノビックが低いようです。ミロの約半分になるのですが、ここまで差が出るのは意外でした。
カロリー(1杯あたり)
【ミロ】・・・60kcal
【セノビー】・・・39kcal
【セノビック】・・・31.5kcal
実際に飲んで味を比較してみます
成分の比較が終わったところで、実際に味を比較してみましょう。1杯分の量を取り出して色の違いを見てみると・・・ミロ、セノビック、セノビーの順で濃いココア色でした。質感はミロがいちばん細かい粒子で出来ているようです。
パッケージの説明に沿って150mlの冷たい牛乳(約10℃)に入れてからスプーンで50回ほどかき回した結果です。実はいちばん左のセノビック、温かい牛乳で溶かすよう書いてあったためダマになってしまっています。忙しい朝に飲むことが多い飲料なので、冷たい牛乳に溶けないのは大きなマイナスです。
味はミロがココア感が強く甘みが弱かったのですが、セノビーとセノビックは似たような味の上でココア感が弱く甘みが強い結果でした。カロリーを考えるとミロがいちばん甘いと思っていたため、こちらも意外な結果に。
ミロ、セノビー、セノビック・・・いちばんコスパがいいのはコレ!
正直、圧倒的にコスパが良かったのはミロです!やはり1杯あたり21.4円というのは圧倒的でした。味も甘みが少なく飲みやすい上に栄養素が劣っているわけでもなく、販売休止前から高い人気を誇っていたの頷けます。
一方セノビーはカルシウムや鉄分を少しでも多く摂りたい場合、セノビックはとにかくカロリーを抑えたい場合に有効。ハッキリと言わせてもらえば、ミロが販売休止の間にセノビーかセノビックのどちらかを選べと言われたら「セノビー」一択と言わざるを得ません。
やはりセノビックは冷たい牛乳に溶けないというのが致命的で、今回も温めてから冷ますという面倒な工程を強いられました。こうして比較してみると「ミロ」が人気だったのは必然だったように感じます。特にコスパに関しては段違いですね・・・2021年の3月にはミロの生産を開始する予定ということですが、本当に待ち遠しく思っています。
ミロといえばトースターで焼くだけで「キャラメリゼ」っぽくなるので、ミロが再生産されるようになったら試してみてはいかがでしょうか。
画像掲載元:SS.ナオキ