躍動感あふれる「幻獣たちのバルーンアート作品」が圧巻!制作者に話を聞いた

取得元:https://yukawanet.com/archives/baloonart20221227.html

image:谷川雄馬(たにがわゆうま)(@balloon_yuma)

風船はパーティーなどで華やかに装飾されたり、遊園地などで空中に浮いている風船が販売されたり、風船を膨らませてポンポンと手でついて遊んだりと、身近にある楽しい玩具のひとつです。そんな風船ですがTwitterにて、谷川雄馬(たにがわゆうま)(@balloon_yuma)さんがご投稿した「バルーンアート作品」が話題を集めています。その作品は、制作者のこだわりが詰まったあまりにもすごい作品の数々なのです。今回は制作者にお話を伺いました。

躍動感あふれる幻獣バルーンアートが秀逸!

「大事なことなので5回言います」というハッシュタグの付いたバルーンアート作品のツイートを発見しました!バルーンアートの印象は、ショッピングモールなどでキャンペーンの一環から配られている、膨らませた長細い風船を使って犬や剣を作ったものだった筆者。このツイートの作品は、バルーンアートのイメージを覆す、風船を膨らませないアートなのです。手の込んだ驚きの完成度の高さですね。すごいとしか言いようがありません。

ツイートのリプ欄には、すごすぎて脳がパンクしそう・斬新などの声が続々と寄せられ注目を集めています。

・言われるまでバルーンアートだと気が付きませんでした。風船の中に針金のような物が入っているのですね!凄い

私が知ってるバルーンアートじゃない。めちゃくちゃアート! すんごい。語彙力消えるほどすごい。

・今まで自分が思っていたバルーンアートの概念が覆りました。そうですよね、膨らませるだけがバルーンの使用方法じゃないよねと目からうろこ状態です。新しい気付きをありがとうございます。とても素敵です。

制作者さんインタビュー

image:谷川雄馬(たにがわゆうま)(@balloon_yuma)

制作者の谷川雄馬(たにがわゆうま)(@balloon_yuma)さん(以下、谷川さん)にお話を伺いました。

■プロフィールを教えてください。

ーー兵庫県を拠点に活動しているバルーンアーティストの谷川雄馬です。風船を使ったオリジナルギフト作成、バルーンアート教室&ワークショップ、グリーティングなど風船を使った仕事をしています。 近年は風船と針金を使って、幻獣やファンタジーな花のオブジェを制作し、アーティスト・創作活動にも取り組んでいます。

■制作歴や制作を始められたきっかけは?

ーー今の技法で本格的に作品を作り始めたのは2019年です。自分たちの結婚式で妻からブーケをお願いされ、制作をした際に担当のプランナー様に「見たことない」と言われ、その週にたまたま開催していたデザインフェスタで誰も作品を出してなかったので、制作してみようと思い始めたのがきっかけです。

image:谷川雄馬(たにがわゆうま)(@balloon_yuma)

■風船を使って作品を作り始めたきっかけは?また、作品のジャンルはバルーンアートとお呼びしてよろしいでしょうか?

ーーマイナーですが、バルーンアートのジャンルで大丈夫です(笑) 技法としては昔からあるもので、元々お花を作るバルーンア―トの技法のひとつです。 最初はお花をずっと作っていましたが、僕自身、花に詳しくないので飽きてしまい、何か別の物を作りたいと思いました。その時に花びらのパーツが鱗や羽根に見えたので「不死鳥 -転生-」を2019年に制作したのが幻獣を作り始めたきっかけです。

■どのように制作されているのでしょうか?

ーー粗方作ってみたい作品のイメージやテーマを決めて、頭の中で想像して制作を始めます。ふと頭に思い浮かぶイメージもあるので、思い付いた物は簡単に絵や文章でメモするようにしています。 パーツは風船の中に針金を入れて、風船の中の空気を抜きつつ伸ばし、根元で針金と一緒に捻り、一つ一つ作って繋げていきます。

image:谷川雄馬(たにがわゆうま)(@balloon_yuma)

■制作の際、こだわられていること・また白蛇の作品の制作時間は?

ーー立体の作品になるので、全体のバランスや色合いに気を付けて制作している点です。また実在する動物や皆さんがイメージできる生き物であれば、見た瞬間にわかるように特徴を捉えて作品に取り入れるように心がけています。

制作していると最初に考えたイメージが途中で変わる場合もあるので、常に良くなるように柔軟に作品に取り入れるようにしています。また、白蛇の制作期間は約3か月かかっています。

■いいねやRTされるなど、反響がありますが、 どのような心境でしょうか?

ーー幻獣を制作した最初のきっかけが息抜きだった事もあり、ここまで色んな方やメディアに取り上げてもらえるのはとても驚きを隠せないです。 作品を見るためにわざわざ足を運んでくれる方も増え、「次の作品を楽しみにしています」と声をかけてもらえ、今年(※2022年12月26日現在)はカワチ画材心斎橋店様で初個展も開けて「とても有難い」の一言です。

■今後作られたい作品、夢があれば教えてください。

ーー前から制作したかった「龍」や「狼」の作品を手掛けたいと思っています。 また今回関西で個展をする機会に恵まれましたので、名古屋や東京、九州など日本各地で巡回展みたいに個展を開けたらと思っています。

谷川さん、奥深いバルーンアートの世界をお話いただきありがとうございました。

ぜひ、谷川さんのバルーンアート作品を実際に拝みたくなりますね。現在、谷川さんのバルーンアート作品展が開催されています。2023年1月5日まで、カワチ画材心斎橋店 店内スペースにてご覧いただけますので、お近くの方は足を運んでくださいね。(※年末年始休館日あり)作品のすごさにきっと感動することでしょう。

風船といえば、100個の風船を使って空を飛んでみた結果も衝撃的ですよ!

取材協力:谷川雄馬(たにがわゆうま)(@balloon_yuma

 

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